>ヨバルズシア・トップ >HOME
 
あとがき
 

「ヨバルズシア―天樹の涙―」いかがだったでしょうか。

 ちょっくら、このボタンをぽちっと・・・・・・

 はい、ありがとうございます。

 さてさて。
 思ったより長編になってしまいました。当初は3ヶ月で終わるはずだったのに。
 このイラストは藤香さん(掲載当時「銀河の星魚館」→「焼魚定食」共に閉鎖)のトップページイラストからインスピレーションを受けて書き出したものです。
 ストーリーが浮んだのが、就職活動で岡山大阪間を往復してた頃。今思うと懐かしい限りです。
 1年半だと思ってたけど、結局は2年? もしかして!!
 その私が今では会社員で地元に帰ってきてるんですから、時間ってのは不思議なもんですね。

 さて、ヨバルズシアです。  タウとイクロの物語はここで終わりです。
 もっとメルヘンチックに展開するはずだったのですが、人の感情と言うのはそうさせてくれないのですね。
 物語は終わりましたが、シータ姫もファイもシロン王もマイリも、この作品の登場人物の物語は続きます。
 さいごのシーンは、あれから15年ほどたったころです。
 ゆるやかに年をとるヨバルズシアたちですが、タウは青年となりシグも元気一杯の少年となりました。(タウはお父さんだしなー)  地に降りたヨバルズシアは、この大地に興味を持ち、年を取ると放浪の旅に出る者も多くなったりします。徐々に地人の間に混じって行くんですね。 まぁ、そう簡単にみんな仲良くというわけにもいかないでしょうから大変です。

 この後のお話も、私の心の中だけで展開しています。  とっても最悪なパターンなので、公開はしません。
 でも、ちょっとだけ……。 あ、でも幸せ気分にひたりたいかたは絶対読まないほうがいいと思います。 

「竜たちの領域」フューネに根ざしたヨバルスを守るヨバルズシアたち。タウは立派な長老となり、二人の息子(カル・ルーズ)も腕白に育っていた。青年となったシグは、その好奇心故にたびたび領域の外に出ていた。そこで1人の地人の少年に出会う。仲良くなった少年にヨバルスの実の話をする。

 同時にそのころ、ゾイ国では大きな飢饉に見まわれていた。徐々に実りを得ることができだした大地であったが、1度狂うと全てが狂うあやふやさも持っていた。シロン王もまた病床にあり死を迎えようとしていた。そして、その耳に一つの噂が入る。フューネにあるヨバルスの実は、命の源だと。シロン王は兵を向かわせた。飢饉に苦しむ民を助けるということを名目として。

 いつものように領域を離れ遊んでいたシグが、ヨバルスの元に戻ったとき見た光景は悲惨なものであった。ヨバルスのあった場所には大きな穴が開き、多くの仲間がその回りで生き絶えていた。カルとルーズの姿は無く、血だらけのタウがシグに兵の強襲とイクロとカルとルーズがさらわれたことをかたり、息を引き取った。シグはその亡きがらに復讐を誓う。
 大地は嘆き、木々はその成長を止めた。シグはヨバルスを取り戻すために、ゾイ国へ向かう。

 みたいな。だけど、この話、続かないんですよね。シグとシータ姫のロマンスとか考えてたんですよ。タウとイクロの夫婦漫才ならいくらでも出てくるのに。彼らの子供がカルとルーズってべたですかね? まぁ、続きをもっと明るくするとしても、シグのはちゃめちゃ大冒険風になりそうなんで、それはどうかと。

 いや、好きです。タウもイクロも大好き。ちょっと寂しい今日この頃。
 もっとじゃれあってほしかったなぁ。

ではでは、皆様。長いお話にお付き合いいただきありがとうございました。

(2002年ごろ)


 

 
 
良ければ、をクリックしてやってください。
HOMEヨバルズシア=天樹の涙= 感想用掲示板感想用メールフォーム